趣味程度の方から商業的に栽培されている方、観光農園をされている方から研究栽培されている方など皆さんそれぞれに楽しんでいます。わが企業組合愛媛熱帯果樹研究普及会も熱帯果樹に魅せられ、今後の可能性を見出した仲間が集まり事始まりました。
気象条件が年々変化していく中で、もともとある産業を残していくのも大切ですが、環境に順応した作物を取り入れるのもまた然りかと思います。当初、熱帯果樹に関してあれもこれもと取り敢えず栽培してみましたが温暖な愛媛県三瓶町といえど栽培困難な品種も多々ありました。幸いにして生き残ったものは趣味的に残してはありますが、メインは7種類くらいです。アボカドやバナナは年々需要が増加しているのに輸入に頼っているのが現状で、自国で栽培できるチャンスがあるのなら取り組むべきであり、普段口にするものを自分で作って食べる事が出来たらそれは幸せな事だと思うんです。
また、熱帯果樹にはパパイヤ・パッションフルーツ・パイナップル等抗がん作用のあるとされるもの、今話題のモリンガ・アボカド・ローゼル等美容にも良いとされるもの、完全栄養食のバナナも含め抗酸化作用のある作物が沢山あります。自分たちが食べるだけでなく、多くの人に熱帯の作物について知ってもらい庭先やベランダで気軽に栽培していける様な、勿論土地のある方にはどんどん栽培してもらえるような、そんな農業というか世の中を作っていけたら良いなと思います。